Coo’s Dining 最後の日。
私が、まだ新潟でジャズを歌う前のお話。
実は香港から日本に帰国する前の、1年間、すごくハマったのが中国茶でした。
厳しいと評判の先生の教室に通って、膨大な知識と実践を叩き込まれました。
あの、大人の女性のままごとセットのような、茶道具の織りなす世界感と
本当に美味しいお茶のもつ、ふくよかな甘みと香りに、どんどんハマっていき、、
気がつくと、ちょっとしたお店は持てるほどの、本格的な茶道具一式を買いそろえ
(なにせ、中国の深せんまで、毎月買い出しに行ってました。日本の市価の1/10の値段っす!)
中国茶アドバーザーの資格までとってしまいました。
2002年。冬。香港から帰国。初めての土地、新潟にきて、右も左も分からず、
当時はSNS等もなく、
つながりを求めてたどり着いた「中国茶」の新潟ネットワーク☆
そこで、私の新潟ライフ第一章がスタートしました。
当時は、けっこう中国茶もブームになってまして、
ここで、知り合った仲間と一緒に『快楽茶人』というユニットを立ち上げ^^
その活動を、全面的に応援し、支えてくれて、中国茶講座の場所を提供してくれたのが
やすらぎ堤にある知る人ゾ知る大人の隠れがレストラン『Coo's Dining』さんです。
このレストランを経営する木津夫妻は、仲間と一緒に1軒屋を自ら改造して、赤と白の外観の
とても居心地のいいお店を作り上げました。当時は、1階がギャラリーカフェになってて、
若い作家さんの作品展も頻繁に行われていました。
私たちの中国茶講座も、お互いの本業が忙しくなるまで、1年ちょっと続いたかな?
我ながら、毎回かなり下準備して、本格的な講義と、美味しいお茶やデザート用意して
おわったら、ぐったりだったけど、スゴく勉強になったし
あの空間でやれるのが本当に楽しかった!
もちろん、私自身がお店のファンでもありました。
木津シェフの作る、創作和風料理は、ヘルシーで素材のよさが光ってて、でもどこかオリジナリティがあって、
ホントに美味しかった!
雑誌やテレビにも何度も登場してるので、ご存知の方も多いかも。
そして、いつもキレイで颯爽と働く葉月さんは、男女問わずお客さんの中にファンが多かったです。
しかし、このご夫婦は、同じところに留まらないのです。
数年前に、NYに修行にいった木津シェフは、本場ベーグルの美味しさに目覚め、
お店を方向転換して、手作りベーグルを看板商品にしました。
これも、またたくまに、リピーターをつくり、、、
わざわざ遠方から買いにくる人も続出!
ココ数年、私も歌やラジオの仕事が忙しくなって、少し足が遠のいていたんですが、、
毎年届く春のお便り『sakura 咲く』の案内に
ーーー4月末で閉店して東京に帰りますーーー
の文字が!!
びっくりしました。お母様の介護のために、東京に戻って、またしばらくして、向こうでお店を再会するらしいです。
いつでも、そこにあった。
いつでも、ドアの向こうに笑顔があった。
いつでも、行けると思った。
私にとって、間違いなく新潟の最初のふるさとでした。
だから、なくなるのは、
スゴく勝手ながら、ショックでした。
昨日、時間をつくってお店に挨拶にいってきました。
やっぱり、変わらない、二人の笑顔とお店のあたたかい雰囲気。
うーん、寂しいな。やっぱり涙がこぼれた。
でも、同じ場所には留まれない。
時間は流れて行くんですね。
ベーグルが買いたかったけど、売り切れでした。
2010年4月30日
Coo's Diningは、最後の営業を終えました。
9年ちょっと、お疲れさまでした。
ステキな時間をたくさん、ホントにありがとうございました!!
☆Coo's DiningのHP
http://homepage3.nifty.com/coosdining/index2.htm
最終日のブログによる
今日のBAGEL
プレーン、五穀、五穀サツマイモ、バジル、バジルチーズ、ブランミューズリー、サンフラワーシード、桜、シナモンレーズン、サツマイモ、無花果胡桃、ココア、Wチョコ黒です。
うう、、食べたいよ〜ベーグルを通販してくれるのを、心待ちにしています☆
ホントに、感動的な美味しさです!