雪のジャズストライブレポ〜ジャズフラッシュ編

前日から雪が積もる中、第１３回新潟ジャズストリート、無事終了しました！

冬期最高の出演数７８バンド、２５カ所のどの会場も立ち見御礼状態で、恐らく動員数も冬では過去最高なんじゃないでしょうか？

今回は個人的に災難や試練続き（涙）でしたが、結果はオーライ、最高！！共演者、お店の方、お客様、、、トライアングルハッピーで２００９年雪のジャズディは本当に感慨深い１日になりました。遅くなりましたが、出演会場２カ所のライブレポートを２回にわけて詳細にアップします。

☆『豊川雄也グループ＆吉川ナオミ』

　　集合写真☆メンバーが増えてる理由は、、読むと分かります！
若きスーパーギタリスト豊川雄也くんをフューチャーして、このライブのために組んだスペシャルバンド。東京から来るメンバーと、全員が前日夜の初顔合わせ！！で、５時間耐久リハを行い、帰宅は深夜、、。不安と興奮の波が押し寄せて来て殆ど眠れず朝を迎え、しかも、朝行った美容院の駐車場で雪による視界不良で、車輪を溝に陥没。。車を乗り捨て、タクシーを呼んでもらい、新幹線に飛び乗って新潟に向かいました。もう、この時点で心臓ばくばくです。

でも、つい、前日から数時間後に再び会ったメンバーの顔を見て、思わず嬉しくなる！運命共同体の信頼できる仲間と一緒だって思えました。これは、ライブがウマく行く兆しです！

正午スタートで、会場はすでに満杯。１部はギタートリオ＋ボーカルの編成

☆1set

●Inst
1.Rio Funk
2.Chiken
3.Cantaloupe Island

まずはギタートリオでインスト３曲。男性的なアグレッシブなギターに、背筋ゾクゾク。テクニックを超えた天才ギタリストの技の応酬に、我が新潟リズムセクションも負けじと絡みます。ああ、全員見た目もカッコいい！イケメンの皆さんに、はしゃいでシャッターを押す私、、いやぁ、ただのミーハー姐さんです。。。聞き惚れるうちに、インスト終了。いつものように、長めのメンバー紹介で場をリセット！さっきのカッコいい空間のまん中で歌えるのは幸せだなぁ。

●Vocal
1.Day By Day(Bossa）
ノリのいいインストナンバーが続いたので、歌の１曲目は軽やかにボサノバで。なじみのあるスタンダードに常連さんも頬がゆるんでいます。客席から撮影のフラッシュがバンバンたかれてます。つかみはオッケーかな？

2.Close To You （8beat）
この日の朝急きょ差し替えたギターフューチャー曲。ちょっと苦手意識があって、あまり人前で歌ってこなかったけど、少しテンポアップして、いい感じのギターアレンジでやったら、歌いやすくなりました。ソロに入る豊川くんのギターフレーズも最高に心地いい。リハ１回で、このグルーブ出せるのは、鍋ちゃんも渡辺くんも流石です！二人とも、こういう曲うまいよねぇ〜ワタシは歌い込み不足でまだまだ節回しともに荒いですが、１番より、２番、、どんどん曲に入り込めました。フラッシュのスタッフさん受けもよかったので、今年はこのアレンジで歌い込んでみます！　

3.夜空ノムコウ（slow)
無謀にも、初Jpop曲に挑戦。歌うきっかけは、清水ゆかりさんと渡辺くんのデュオを聞いてすごくよかったから、彼にベースソロをやってもらいたかったという^^。綾戸智絵さんも英語でカバーしてますが、私は日本語で切々と、、。MCの豊川くんのこの曲のネタが（詳しくは書きませんが）バカ受けで、同じネタで２部までひっぱりました（笑）いやぁ、でも、日本語っていいです。渡辺くんのベースは、歌ってて胸にささってくるんです。こういうナンバーは絶品！

4.The Man I Love（fast 4 beat)
そろそろ、ジャズを聴きに来た客が帰るかも（焦）、、と思い、１曲ガーシュイン兄弟のジャズスタンダードを。でも、このメンバーだからフツーにはやりません（爆）。かなり凝ったコード＆リズムアレンジで展開。もともと豊川くんとDuoでやりたくて入れた曲でほぼ新曲でした。最後まで、手に汗握る歌詞の速さなんですが、何とか３人についていき、、ってか、この曲は録音聞くと、タイマンはってパワフルに歌ってます。ソロで豊川節炸裂！エンディングも「シュビドぅドゥパヤパパ〜」と、めでたく一緒にゴール（ほっ）

5.Isn't She Lovely?（8beat)
１部の最後は再びpops。本当は長岡からサックス佐藤隆雄さんに友情出演もらう予定が、大雪大渋滞で送れるとの連絡。残念でしたが、２部に期待をつないで４人でノリノリでお送りしました。時間に気を取られてたんですが、もっと他のメンバーにソロをまわせばよかったかな（でも、２部で炸裂するからね~~）

というわけで、実は１曲目と５曲目以外は、歌ったことのない、ほぼ新曲でした！（無謀〜）これも、若いメンバーにつられた勢いでしょうか。実際、慣れてる曲の方がやはり安定した節回しですが、新曲もすごく楽しく歌えました。
客観的に録音きいて、MCがオモロー（自画自賛^^）みなさんが、歌よりまずトークを誉めてくれるのも、仕方ない、、（胸中かなり複雑、、、）でも、MCは客席をステージに近づけ、メンバーもリラックスて演奏しやすくなる大事な潤滑油だと思うので、これからもこの調子でしゃべります！（笑）

☆２set

休憩時間も、満席立ち見会場はひっきりなしに客足が。スタッフの方mikioさんが、にこやかな京都弁で、先ほどからご丁寧に入場制限をしています。雪の中、楽しみに来てくださったけど入れなかった方、本当にごめんなさい。そして、燕方面の友人やらが渋滞から到着！おお、タイミング良く出たお客がいて入れたようです。みなさん、１部に間に合わず悔しそうでしたが、ここからがすごいからね〜

● Inst
0.Chiken（高速バージョン）
1.Impressions
2.Spain

２部から、別会場で１セット終えフラッシュに向かっているピアノ山本美恵さんを待つ間、飛び入りゲストで長岡から大渋滞の中、辿りついてくれた佐藤隆雄さんがサックスで友情加入し、高速Chikenを披露。そして、素晴らしいピアニスト山本美恵さん登場に客席が沸きます。今回の目玉の１つ「SPAIN」が、スゴかったですよ。欧州の中世の情景が脳裏に浮かぶ美恵さんのイントロ、豊川くんの背面弾きソロ！！（写真で見せたかった）渡辺さんの全身全霊のベース！！（初挑戦とは思えません）鍋谷ちゃんの、口のあいた恍惚のドラム（なんと、ツインペダルをしこんでの圧巻のメタルドラムソロ）そして、火を吹く佐藤さんのサックス！！ギターとサックスのハモリも、全員の息のあったユニゾンも最高です。ああ、この曲だけで、何杯でもご飯食べられるわ（笑）。

Vocal
1.My　Romance（slow〜4beat)
vocalナンバーは、SPAINの熱を沈静化させようと（笑）美恵さんとのロマンティックなスローDuoでスタート。凄いピアノが入ると、まったく曲も空間も色彩感が変わります。美恵さんのピアノはタッチがはっきりしていて、緩急が素晴らしい。恐れ多くも、この曲もルバート部分は初挑戦でしたが、このアレンジでもっと練習しようと思いました。途中で４ビートにしてウキウキ気分で歌唱。

2.Fever（med funk)
ド新曲で、さらに、今朝入れ替えて、全員リハ１回の挑戦曲。案の定、ワタシは出だしを入れず、ギターソロ後は転調するはずが、、、ん？ん？なかなか無謀な展開でした。が、美恵さんのピアノが入って、曲が黒く熱く、しまったよね！そして、この先はもっとカッコ良くできると思いマス、ハイ、私の歌を何とかします！！こういう曲大好きだし。というわけで、今年のライブでは積極的に歌っていきますので、これから共演する方ヨロシクです^^

3.Don't Let Me Be Lonely Tonight（slow 8beat)
再び、沈静曲。。（なにせ、「投げ飛ばし」の次が「なでなで」がテーマです）MCで、中年男の悲哀を関西弁で紹介（豊川くんのマネージャーさんに捧げました）。前日のリハではなかなか、その悲哀を若い豊川くんがわかってくれたなかったんですが（笑）本場は、ばっちり、枯れた色も出せましたかな。去年からよくライブで歌いますが、いいメロディであきませんねー。

4.Softly,as in a morning sunrise（4beat)
やっと、ジャズの王道です。説明不要。特筆すべきは、リズム体の頑張りですね。ベースの渡辺くんは「僕のは、なんちゃってジャズ」といいながらも、あのエレクトリックアップライト（やせ細ったべーす＞吉田睦さん命名）でしっかり裏を刻み、なんといっても鍋ちゃんがすごく上手になってました！！メタルドラマー呼ばわり撤回。録音聞いてると、２８歳のドラマーのスィング感じゃないわ。ベテランの先輩に日々鍛えられているのが分かりました

5.My Favorite Things（6/8)
ラストはみんな大好きな、最近のナオミの十八番ナンバー。美恵さんのイントロバッキングで、もう釘付け。佐藤さんのブロウするサックス、豊川くんのギターも最高潮！そして、こういうリズムもぴったりはずさない、渡辺くん、やっぱりテクニシャンです！鍋ちゃんのドラムも、絶好調で、美恵さんの超絶ソロ、メロディアスで音が迫って来てゾクゾクします。最後に豊川くんの悶絶ソロ、ドライブ感あふれるギター、本当に彼は天才です。歌い終る頃には、至福過ぎて昇天していました、、。割れるような拍手喝采でエンディング！！　

退場ソング〜Feel Like makin' Love

すでに、次のバンドと客が外で待機ということで、アンコールで用意した曲を急きょ、退場ソングに、、。この曲をバックに「立ち止まらず、速やかにご退場願います」っ、客席騒然、笑いも、、、、！？これは、お客様にとって、得なのかどうなのか？あのままスッキリ終って、客席とメンバーが少しでも話せた方がよかったかな（まぁ、外で待ってた方もいましたが）。すでに、全力を使い、思考能力がおちてました^^;咄嗟の実験的試みに、ちょっと反省したりしていますが、実際に皆さんどうだったんでしょう？

そして、ライブ後は、豊川くん、美恵さんと一緒に新潟日報さんの取材を受けました。日曜日の朝刊に出てました。７８バンドの中で１つだけご来場＆取材してくれたそうで、感謝です。
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=2&newsNo=156857

いやぁ、ジャズフラッシュは毎回本当に完全燃焼してしまいます。
正直、最初はどうなるかと不安でしたが、今回のメンバーも最高で、とても前日初めて顔合わせしたとは思えません。
１部の躍動感あふれるギタートリオとのステージも楽しかったし、美恵さん、佐藤隆雄さんが加入した２部は、4beat、funk slow8beat,6/8と、殆ど違うリズムで歌いましたが、どんどんボルテージアップしてバンドがまとまっていきました。本当に楽しいステージで、またこのメンバーでどこかで組めたらいいなぁ。。。
集合写真の失敗バージョン！みんないい表情

雪のなかご来場いただいたお客さま、残念ながら入れなかった方々、マスターとmikioさま、豊川くんのマネージャーさま、そして愛すべきバンドメンバーのみなさま、本当にありがとうございました！！
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