雪のJSレポ〜怒濤のあぽろんe-shop編1

あぽろんe-shop編 豪華絢爛☆怒濤の3部構成編 その1


昨年の夏と同じで、フラッシュで完全燃焼、ぷすぷす灰になった自分の燃えかすを何とか集めて、次の会場近くのホテルにとりあえずチェックインしました。部屋に横たわるベッドを見たとたん、前日の睡眠2時間を思い出し、猛烈な睡魔の誘惑が、。。あかん、ここで横になったら、目覚めたら全て何もかも終ってるーーーその恐怖の想像に自制、、。


せめて化粧ぐらい直してから行こう♪と思うのですが、なんとここで必殺女の七つ道具、「化粧ポーチ」をフラッシュに忘れていたことに気づく!フラッシュは次の二野さんたちがすでに演奏直前で、人気バンドでどうせ満員だし、今戻っても探せるわけがない。。顔直しはあきらめて、唯一あった口紅だけひいて戦闘モードです(ちょっと心細いっす)


会場のあぽろんe-shopさんは、まだできて2年ちょっとぐらいの新しい店舗で、もちろん楽器屋さん。今回のジャズストで無料会場。さらに、アンプ類&キーボードもお店の展示品をお借りできるという、何とも太っ腹なショップ。しかも、窓口の鶴巻さんはじめ、お店の方が、本当にキビキビ気持ち良い応対で、メンバー一同、感激しました。


店内は特設ステージと客席が設けられ、意外に広い。明るくて気持ちいい空間にほっとするのもつかの間、、実は、ワタシはここのステージは全くの準備不足で、正直、3部構成で、、時間はこんな感じで、、ぐらいを決めて、曲も、前日&当日チョイスという荒技。メンバーには譜面さえ渡していない。多分、今日の出演78バンドで、こんなスタンスで、ステージに臨むグループはココぐらいでしょう!!断言☆ もともと、ここのライブは、諸先輩方の力を借りて、なんとかなるだろう。メンバー頭数だけは多くなったから、なんとか皆さんに演奏をしてもらって、、いやでも、いちお正式メンバーの二人のデュオも数曲やって、、とぐらい考えてましたけど、、。若輩者に切り盛りまかせ、内心どうなるか、皆さん実は不安だったんでしょうね。

そんなことで、事前練習もこの日の直前リハのみ。メンバーも構成も色々あるので、まぁ数曲さわりだけ。殆ど、後はぶっつけ本番です。会場はすでに満席。リハさえ真剣に聞くお客さん、、(恥)。3部で披露するブルカナのコーラスもやっとかな、でも、トップのレナちゃんがいない(彼女はちょうどライブ中)ので、ちょっと間の抜けた2声でトリサさんと歌い進行だけ確認。あのぉ、これがブルカナだと思わないでねっ。客席にいらした知り合いのお客様からピンクの可愛い花束をいただき、感激!


そして、事件が。。本番直前、急に咳が出始め、、気分が悪くなり、お隣のコンビニのトイレへ。咳き込みが止まらず、少し吐いてしまう(汚くてすみません)、ヤバい、喉がいがらっぽい。後から分かったのですが、このとき、すでに胃腸系の風邪ウイルスが侵入していたらしいです。


会場に戻ると、後ろも通路も楽器も前も横もヒト、ヒト、ヒト!!ヒトとステージを見たとたん、正気に戻る。後は、自己暗示「ワタシは、大丈夫!」と副交感神経全開に。。。 が、客席前列に、八木ブラザーズ弟さまがまだいる!(リハで帰るのでなかったのぉ?)&後で分かったのですが、耳の超・肥えた八木ブラザーズの応援団長さままで。ひぃい。そして、通路には、八木兄さま、ひぃいいいい(泣)。なんで、客と一緒にここにいるの!?にわかに、緊張感マックス!!こうなったら、飛び入りでもなんでも出てもらうしか、、。なぜか、咄嗟にそう判断したワタシ。多分にウイルス蔓延のせいです。八木弟さんには「へ?ダメダメ」と軽くあしらわれ、すごすご兄さんのところに「あのー、1曲、これ、」ときくと「キーは?」と、やる気満々のお返事!ウオッしゃ☆ でも、頼んでおきながらキーはど忘れしちゃってました。すみません。。すぐスコア持って来たくても、控え室までもうヒトの波で断念。さらに、この後ワタシは失礼千万なことをしでかすのです。。
はぁ、長い長い前フリですが、本場いきます。

●1st SET (Yuya meets Naomi PLUS  山本美恵・小黒仁 & Special Guest 八木敬之)
Inst
1.Seven Steps To Heaven
Miles Davisで有名な「天国への7つの階段」は、実はVictor Feldmanという方の作曲だとしってびっくりしたっけ。豊川くん得意の「さりげないけど、スゴいことをやっている」ギターの軽快なメロディに、美恵さんのエレピが軽やかに絡んで小黒さんのベースも上機嫌で跳ねてます♪ 楽器屋さんの明るい空間にぴったりな透明感のある仕上がり!(しかし、このとき喉がまだガラガラして「天国行き7歩前は、ワタシだよ!」と自分につっこんでました>泣)

vocal
2.East of the sun
3.Day by day
ボーカル曲の出だしは、楽器屋の健やかな明るい空間にあわせて&先ほどのフラッシュのダークさを脱ぐべく、軽め&ハートウォーミングな曲でスタートです。この2曲は全くのリハなしで、譜面直前にお渡ししてやったのですよ〜。慣れた曲にしてよかった。そんなわけで客と同様、初めて聞く(笑)美恵さんのエレピがキラキラと気持ちいい。いやぁ、様々な音符が頭の上をひらひら楽しそうに舞っています。軽そうに歌いながらも、録音MDには、休符のたびに、咳をして喉を何とかしようともがいてる姿が、、。声はギリギリ出てますが、やはり、直前のアレがまだ効いてます、、。もっといつものように伸びのある声だしたかったなぁ。

4.Close to you
ここで、Yuya meets Naomiのユニット名前どおり、Duo披露。フツーDuoで曲を仕上げるのは、かなり二人で練習しなくてはいけないけど、もともと入れる予定なくて、あわせたのはたった数回。フラッシュでもやった豊川くんの得意ナンバーでいれたので、彼のギターはバッチリ!で、曲として成立していますが、ワタシの歌はまだまだ荒いのぉ。ただ、皆が知っててで高感度の高いナンバーにアレンジも気持ちいいので、客の受けはいいみたいで、みなさんリズム取って楽しそうに聞いています。ギターの時おり響くnoisyなフレーズに心乱れる、、。ジャズストのようなイベントでは、こういう曲はよいアクセントですね。(ただし、有名すぎるので、歌はそうとう自分でモノにしないと披露しちゃマズいと、猛反省!次はもっともっと練習してリベンジします☆)

5.When I Fall In Love
頑張った豊川くんを1曲休ませて、美恵さん小黒さんと3人でslow。散々MCで「男性的/ダイナミック」とか言ってしまったので、美恵さんのリリカルで女性的な面をフューチャー(笑)リハでは頭からオンタイムで、、と言ってましたが、美恵さん思い切りRubatoやんか!!!ちょっと、焦りつつキンチョーしながら、美恵さんの次の一手を集中して聞き、何とか小黒さんのリズムインまでつなぎました。この曲で、こんな手に汗握ったのは初めてです。曲の方は、最初、大人しかった恋する乙女は、ピアノソロ途中から、ちょっとお転婆な積極的な女の子に変わってましたとさ。^^美恵さんのピアノは1曲の中で、恋する乙女も成長させますね!

6.My Favorite Things

あっという間に、1部のラスト!!さぁ、呼びましょうあの方を。客席に名前を告げるとどよめきが(笑)もう、新潟ジャズストの風物詩?になった八木ブラザーズのお兄様、八木敬之さまです。キーは、譜面は、、など、やり取りが長く、しびれを切らした?美恵さんが、気づくとイントロを始めていた(汗)ちょっと、テンポが気持ちゆっくりだったのを、ワタシは無理に走らせています。ってか、わたしだけ走りきみで皆さんはぴったりでしたね。

初めてご一緒してしまった、八木さんのテナーから音が出た瞬間に、ウォっ!と、胸がバクバク。聞き惚れて、なんとサビの小節を間違えて歌がちょい入れず、(こんなの初めてぇ)。ええい、もう、ヤケクソだ。客は、恐らくジャズスト出演者の中でも最高レベルの演奏者のソロの応酬(八木さん→美恵さん→豊川くん)に酔いしれております。まさか、あぽろんで、こんなコトが起こってるとは、誰も予想してなかったでしょう。

ラストコーラスは、やっと我にかえり、吉川ナオミらしく気持ちをこめて歌えました。終りよければ、、、って、何と私、最後にまた大失敗!なんとメンバー紹介で、「八木敬之」の漢字の読み方が咄嗟に頭の変換できず、「やぎたかゆきさん」と間違えてしまいました。。。不安があって、ライブ後にすぐ弟さんに名前を確認して、「やぎひろゆきさん」と、訂正お詫びMC。。。ごめんなさい!!!!深夜の打ち上げの電話で天下のお兄さまに「これから、ヒロくんって、呼ぶから許して下さい!」と、詫びをいれました。(単なる酔っぱらいですね、、)


こうして、一見、平和な会場の、でもワタシの内心は怒濤の展開の「あぽろんライブ」の、、やっと1/3が終った、、なんだか、ワタシだけ全体的に反省文ですね、あの場で歌を気持ちよく聞いてくださった方、こんな裏事情満載ですみません。でも、あれだけ、何もMCを考えてなかった(いつもは、大筋用意してます!)のに、スラスラしゃべっていたわ(笑)、なんだ、やれば、(やらなくても)できるのね、ワタシ!!とにかく、大役の1st SET、この体調で乗り切れた、自分に感謝♪

凄腕スタープレイヤーの皆さんと、大物ゲストの登場で、会場内はほくほくの熱狂感&お得感。「ここに来てよかった」「ラッキー」と、言ってる方もおりました。無料だから、ただで聞けたかたは本当にお得な、素晴らしいメンバーのステージでしたよ!
長くなったので、後編は次回に!