渥美幸裕・新潟ソロツアー大成功レポ☆

言葉にならない...と思いながら、長文レポを書いてしまいました。

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あの夜のあの時間,空間、温度、息づかい。

もう、このまま,あの日のあの音の粒をぜんぶどこか大切な場所に
閉じ込めてしまいたいぐらい。

一生の記憶にやきつけたいぐらい、

そんな素晴らしい音楽を、たった1本のギターであそこまで
作り出せてしまう、、人間の持つすごい力。

奇跡のような時間をくれたギタリスト。

渥美幸裕さん。


昨年の10月に出会い、「この人、他のギタリストとまったく違う!」という直感が、その後東京のライブへと私を駆り立て、六本木アルフィー、横浜カモメで「確信」にかわり、、彼と意気投合して、今回の新潟ソロツアーをお手伝いすることになりました。

ソロでのツアーは全国でも新潟が初。それだけでもテンション上がるのに、今回は、私もゲストで歌わせてもらえることに。。
「なんて身の程知らずな、100年早い冒険」と、私の中で声がしたけど(笑)、「100年後はどうせ死んでるし。今出来た縁をつながないで、未来はなし」との、神の啓示が(大ウソx^^)、ともかく、私の歌を聞いた事もなく、快諾してくれた懐の深い(ギャンブラー?>笑)渥美さんのためにも、絶対この企画を成功させようと心に誓いました。

今回も手書きレターつきDM投下約50通、メール&ブログで連日アップ、そしてラジオで直前特集、、と「渥美幸裕プロモーション」強化月間の6月でしたが、ライブ当日の6月19日は、日本VSオランダ戦で断念する方が多い中、「そんなにナオミさんがいいというなら」と、忙しい土曜日をやりくりして集まってくれたお客様で(ホントに神様!)、会場はいい感じで用意した座席はほぼ埋まり~~^^

そして始まった、記念すべき初ソロライブ。
会場は、今回初!ブティック文文の2階のギャラリースペース。ジャズシンガーの文田けいこさんのお店で、シックなセンスのよい空間に、彼のアコーステックの音色がすごくマッチしています。ドリンクやスナックもゆうこさんや、あややが用意してくれて、プチお店やさん状態なのもアットホームでいい感じ☆

ライブタイム!持参した2種類の衣装(黒と緑)のうち、私とかぶらない黒のシャツで現れた渥美くん。会場の大半をしめる女性客の悲鳴のようなため息が聞こえそうなGood Looking Guy! 1曲目の「Waltz For Debby 」で完全に、ハートまで鷲づかみにし。ギターの音色に負けない優しいアルトボイスで、MCする渥美くん。初ソロへのワクワクしたテンションが客席にいても伝わって来ます!

よく知るスタンダードが、どんどん多彩な表情で変化し、この空間で再び新しい曲に「再生」される導入部に続き、渥美幸裕をひもとくキーワードの1つ、オリジナルナンバー(CD収録のbeyond the fields..メロディアスで胸に迫る素晴らしい曲!)や、彼の自作の絵からインスパイアされた即興曲の披露!!で、客席と渥美くんの距離がどんどん近くなっていく。。。

写真の蒼い絵がそうです。なんと新潟ライブのために,忙しい時間をぬって書き下ろしてくれた作品で、私たちはその事実にも感動しながら魅き込まれました。「めっちゃ楽しい!」と少年のように笑顔を見せながら「ここからは、もっと、楽しくなりましょう!スペシャルゲストナオミさん!」と、呼ばれるワタシ、、、。すでに緊張はマックス!

今、あのときの気持ちを思い出すと、ぶわっと涙があふれるぐらい、緊張なのか感激なのか、もう分からない変なテンションでした。1曲目のDay By Day。イントロから徐々に彼の色でこの曲のが空間に彩色されていく。何度も歌ってるのに、全然見える景色が違う。もう、2コーラス目まで、一度も目があけられなかった。それは、別次元に連れていかれたからなんですね。今おもえば、幽体離脱状態なんでございました^^::

アドリブのあとのスキャットで、アイコンタクトをかわしながら、会話するように歌いはじめたころから、ようやく渥美くんのいる地上に足がついた感じでした。2曲目のClose To You は、東京のリハでやったときに、間奏の細部まで響く美しさに感激したので、今回もスローで。
 
先月、クリヤ・マコトさんともDuoで歌ったのですが、両方を聞いてくれたお客さまいわく、クリヤさんとは「海の上で、背後に大きな波を感じながら、その波を受けて泳ぐ(歌う)ワタシ、、大らかに奥行きやスケール感のあるイメージ」で、渥美くんとは「木陰で、樹の葉っぱの陰影を感じる,、繊細に光と陰のコントラストを描いている感じ(みたいな)」ことをおっしゃっていました。同じ曲で、歌い手が同じでも、演奏者でまったく曲の表情も受けるイメージも変わるんですねー。

1部ラストにもってきた「Fever 」。乾いたアーシーなイメージで。実はこういう泥臭い渥美くんのギターも痺れるぐらいカッコいい。なぜか女性シンガーに人気の高いナンバーなんですよね。私も声の色に、少し汚し色をまぜて,,,歌えたかな。大胆なチョップリングで、リズミカルにダンサブルに会場が熱を帯びたところで1部終了!

2部も素晴らしかった!とくに、感動したのが、次回のCD収録予定の「Mother」という、彼が母親を思って作ったオリジナル。琴線触れまくり。これは、この先何年も聞きたい「名曲」になる予感☆

そして、渥美くんの世界感をひもとく核となるファクターの1つ、「イメージと音」へ。お客様からお題をもらって、その場で即興的に曲をつくるという、実は偶然生まれた企画ものが、いまや渥美くんのライブツアーではかかせない重要なコーナー。なにより、その土地,その場所、そのときのお客様の構成,ライブの温度でタイトルが変わります。

いままで、いろんなタイトルの「名曲」が生まれたようですが、我が新潟のお客様は「星空」「雪」「エイの出産」(※マリンピア日本海の塩素混入の事件にまつわるエイの出産エピソードを受けて)という3大モチーフで、この世に新しい曲が産み落とされました。

誰もがその言葉と、流れる曲からインスパイアされた一人一人の物語を脳裏に描き、聞いてる方と演奏の双方向に見た事も聞いた事もない。不思議なリンクが濃く生まれている気がしました。本当にすごい場面に遭遇できた感じです。こんな体験ができるライブって他にないもんなぁ。(ハァ あちゅみくん、、なんか、すごいことに向かってませんかぁ。。と、もう一人の幼児退行した(笑)私がいっております。子供の脳で聞きたくなるんですwww。)

最後のボーカルタイム。「私らしさ」ということで、関西弁訳でMCさせていただき、大好きなナンバーを2曲。私のMCに、すごいビビッドに反応して、渥美くんのアドリブ部分が、リハとは全く違う曲になったのも面白かったです。

で、わたしが、一番思い入れをこめて、ラストに歌った『Kiss Of Life 』。もう、イントロで感動して胸がいっぱいになりました。私が、彼から一番まっすぐもらったメッセージが、この曲にリンクしてるんです。

それは
「見渡せば、世界は素敵なことで満ちている」ってこと。
「この世は、愛で満ちあふれてる」と歌ったシャーデーのこの曲となんて重なるんだろうって。



渥美幸裕のもつ世界。

繊細さと大胆さ。

緻密さと余白。

細部まで泣きたくなるほどの美しい音。

クールなのに、愛があふれてる、、だから、彼の音楽はどこまでも、優しい。


途中の最高音部で、声がかすれて出なかった、、けど、気持ちが溶けていたので、声にならなくても
お客さんに伝えることができたかなって思えた。今まではそんな風に感じなかった(=声が出なかった事実しかなかった)
のですよね。自分の歌も、彼のギターで新しく生まれ変わったようでした。

***

温かいアンコールで、『あの日にかえりたい』を彼のアレンジで歌い、、そしてそして。
おお、、なんと今気づいた。
この日彼がチョイスしたソロの最後の最後のナンバーは『この素晴らしき世界』だった。
私の感じたメッセージとリンクしてる!


ライブ終了、、、予定より40分以上オーバー(笑)

濃かった。ぜんぜん、長さを感じなかったです。

終わるまで誰一人帰らず、、終了後は、、CDがその場で飛ぶように売れてました。遅い時間まで,温かい空気で会場を包んでくれた観客の皆様、全員に本当に心から感謝感謝です!

thirdiqのアルバムは、今回のライブとは違う。
でも、渥美くんの美しい世界感が凝縮された、
新しい地平がみえるようなそんな作品です。ぜひ聞いてみて下さい!


初ソロツアーIn 新潟!大成功です!!

本当に記憶に残る素晴らしい一夜になりました。


うん。すごく頑張って大変だったけど、やってよかったな。
ライブの企画も、人生初のデュオへの挑戦も。

支えてくれたゆうこさんや、あやや
会場を快く貸してくれた文文の文田けいこさん。
昨年来の渥美ファン仲間☆心の同志、阿部真由美ちゃん。

皆さんのおかげで、できたことです。
心から感謝!!


なにより、渥美くん。

こんなに凄い素敵な演奏を、あんな長時間たった一人で、私たちに聞かせてくれてホントにありがとう!

今回のこの記念すべき初夜を体験した方からは、すでに熱烈なファンメールが来てますので、皆さん強力なサポーターになってくれるのではないでしょうか。
すでに、次回が待ちきれないと言う声も。。。


きっと、また近いうちに、新潟来てくれることでしょう。



今回来られなかった方も、

そのときは、私の稚拙な文章では表現しきれない、彼の素晴らしい世界を、ぜひ共有しにきてくださいね☆



はぁ、長かった。。。語ったわ〜^^^読んでくださってありがとう!!


皆さんからの感想なども、またご紹介できたらと思いマス☆

最後になりましたが、今回もあの日の臨場感を伝える素晴らしい写真を撮影してくれたsatoshiさん。夢中でシャッターを押してくれたそうです。本当に感謝!!


「あつみくん、またきてね!チャオ☆」