通過儀礼の夜* 佐藤慎一Live Repo

2010/11/2 BUN BUN LIVE

この3日ほど。
何度も繰り返し、ライブの録音を聞いています。
録音でも、ぶわっと鳥肌が立つようなフレーズや、
胸にぐっときて、感情が泡立つようなベースラインを弾いている。


本当にスゴいベーシスト。
私をこの世界に引きずり込んだ(笑)張本人で
ずっと憧れてやまなかった人。『佐藤慎一』さん!


大学時代からの仲間。
気安い...だからこそ、音楽のトップシーンを疾走し続ける慎一さんの存在は私にはまぶしくて、近いけど遥か彼方の... 一言では言えない存在感を放っていました。

2005年の長岡。チャリート&大石学トリオで、慎一さんの奏でるプロフェッショナルなジャズを聴いて、この世界で本気で歌ってみたくなった。いつか、隣で彼のベースで歌うことが目標でした。
そのことは、1日も忘れたことはなかったなー。


去年の6月の東京凱旋ライブでも、共演したら?という話があったけど、まだとても自信がなくて、オファーできなかったのです。

そして、今年。
小説「号泣する準備はできていた」じゃないけど、
突然、慎一さん自身からの「一緒にやらない?」の申し出。
「来たーーーー!」と思った瞬間、脳から迷いなくゴーサインが出てました(笑)

なぜか、流れがあったのかもしれない。


7月にジャズストで共演した、エレクトーン&ピアニカ奏者の巨匠・松田昌さんは、慎一さんと佐山さんのピアノでCDで共演しているし。

9月にレコ発であった、秋田慎治さんとも、直前で「慎ちゃんコンビ」で金沢ジャズフェスに出ていたし

10月にツアーのお手伝いとDuo Liveで共演したクリヤ・マコトさんとは、メイザーの講師つながりもあり、三味線の吾妻さんを慎一さんに紹介したというお話も聞いて。

そんな方たちと、新潟で、慎ちゃんの話をするのは楽しかった^^

皆さんの素晴らしいライブ演奏や共演の経験を通じて、、、かわってきつつある、私の歌。音楽への思い。
知ってもらうには、よいタイミング!


そして11月2日当日。
平日の火曜日にも関わらず、若干のキャンセルもでたものの、会場のブンブンさんは、満席。
ものすごく楽しみにきてくださった方の熱気でムンムン。

ライブは、斉藤伸宜(さんのオリジナルShinano Riverからスタート。この曲大好きで、ぜひ今回やってほしいとリクエストしたんです。慎一さんのベースが、躍動し始めると、曲の表情が川の水面のようにキラキラかわる。若林さんの抑制の効いた演奏と、花火のようにスパークする瞬間がたまらない。

ボーカルタイム。
実はベーシストをFeat.するステージはやったことないので、どんなステージング、構成にするか、すごく悩んだ。
でも、
結局、自分らしいライブをやるしかない。と、結論に至りました。

ホントに、いっぱい歌った!
全部で、、13曲(笑)

ライブ後に沢山の方から、感想いただきましたが、
Here There and Everywhere の6/8が、大好評。これ、慎一さんが全曲アレンジ、ベース弾いたnoonのアルバムの中の1曲で、大好きでカバーしてたんですが、なんと、録音現場では切羽詰まって最後にで出たアイデアだったとか。(MCで暴露)。客席にいたドラムの佐藤圭くんは、noonのこの曲を1000回は聞いたというぐらい大ファンで、生で聞けて感激していたらしいです。私も、めっちゃ気持ちよかったー。いま録音聞いても、幸せで目眩する。伸宜さんのピアノも粒がたってて、すごくいい!

あと、Funkで試しにやってみたFever!も評判よかったですね。難しいテンポの曲で、リハで少し速かったのを、きっちり本番で調整して、ジャストのビートでベースライン弾いてくれた。さすがプロです。

個人的には、Close To You のベースソロのアルコ(弓弾き)や、L-O-V-Eのソロ弓弾きもシビれました。いつもやってる曲が、全く違う表情を見せてくれてドキドキしました。

あと、初挑戦のBass &VocalのDuo。バードランドの子守唄をやったんですが、すごく集中してテンパリました。Duoって、少しも気が緩められないのだな。ベースソロと、後半、スキットからサビにいくときの「ベースの素晴らしい歌声」に聞き惚れた。うん、歌は無我夢中でしたね。それでも、よかった!と言ってくださる方が多くて、嬉しかった。次回はもっと、もっと、余白を楽しめるように歌いたいです。

そして、My Favorite Thingsは、自分の中では、今までで一番よいできだったかも。やっぱトリオのグルーヴがよく、曲の細部まで輪郭をつくってくれるので、めっちゃ歌いやすく、素直に感情移入できるのです。

もちろん、細かい反省や失敗もあります。なにより、「特別」という名の、自分の中の思い入れも大きかったから、いつも以上に余計な力みがあったかもしれません。

でもね、
でもね、
慎ちゃんからは「俺なんて、気にしないで、フツーでいいんだよ!」って、言われたけど、
気にするっつーの!!
ずっと、私のHERO だった方ですから(笑)


本当にカッコ良かった!老若男女問わず、ミュージシャンの方も初めてジャズライブに来た方も、みー^んな、慎一さんのベースのスゴさ、素晴らしさを絶賛してました。

そして、今回、テンパっていた私をサポートし導いてくれてた、ナオミフレンズのお二人、斉藤伸宜さん、そして若林修一さん。お二人の高揚感が演奏を通して伝わってきました!ブラボーです!

最後まで、すごく高いテンションで聞き入ってくれたお客様。皆さんの心の動きが私たちの演奏に跳ね返り、あの場所の空気感を共有できて本当に幸せでした! 

会場を貸してくださった文田けいこさん、BUN BUNの皆さん。 受付&スタッフで最後まで頼りになったRENAさんと、マニーちゃん。フライヤー作成から会場設営までお世話になった、ゆうこさん、あやや。当日も素晴らしい撮影してくださった、カメラマンの横木さん。ライブハウスでない場所で、プロを招いて短期間で準備するのは大変でしたが、本当に、沢山の方のお世話になって、今回のライブが成功できました。心からお礼申し上げます。



私にとっては、ようやく「通過儀礼」が終わった感じです。


一番恐れてたことは、
この先の未来。

1度の共演で、がっかりされてたら、
「また、機会があったらぜひ」は、社交辞令で終わってしまうのが、この世界の怖さ。

でも、慎ちゃんから「これから定期的に一緒にやろうよ!」と、めっちゃ嬉しい言葉が!

うわあん。マジですか?うれし泣き。ほっとした。
バンザーーーイ!!


とはいっても、、めちゃくちゃ忙しい人なんですよね。

翌日は、長岡のリリックホールで、二胡奏者のWei Wei Wooの公演を昼、夜の2回。そしてマイカーでその日のうちに東京へ。

これからも、すごいライブの予定が目白押し。カラダ壊さないでね〜。

でも、「定期的」にしっかり、反応してますから(笑)


****

最後に、お客様からいただいた嬉しい感想の1部を紹介します☆

●素敵な夜をありがとう。歌、観客を包み込む雰囲気、全て良く、大変ハッピーなライブでした。脱帽です!また聞きにいきます。

●ベースやば過ぎです!あのフレーズ、指の動き、、もう口ぽかーん(笑)世界で活躍してるプロの演奏をかぶりつきで聞ける幸せ♡ ノブタカさん、若林さんの演奏も素敵でときめきっぱなしでした。ナオミさんのフィーバー、ファンキーでカッコ良かったです。

●至福の時を過ごせました!

●ナオミさんの歌、また変化してますね。カッコ良くて切なくて激しくて。胸に響きました。

●選曲がバラエティに富んでて、流れもよくて、全く長く感じませんでした。ジャズ初心者でもすごく楽しめて、ジャズにはまりそうです!!

●私はただでさえ弓弾きがツボなんですが、慎一さんのアルコはやばかった・・・ “子宮に響く”ってあのことを言うのですね(笑) 聴いてるだけで泣きそうでした。 ホントに大満足の夜でした☆ また聴きたい!!!

●佐藤さんのCD「レ・フリーク」早速聞いています。すごく心地よいです。

●ライブで買えなかったのでAMAZONで最後の在庫1枚ゲットしました!

●佐藤さん、素敵な方ですね。またぜひ新潟に来てほしいです。

みなさん、ありがとうございます。
慎一さんは、おばあちゃんがもともと安田の方で、親戚が阿賀野市にいるそうで、新潟とは縁が深いのです。今回、がっちり新潟ジャズファンの♡をつかんだので、またお呼びします!今回来れなかった方も、ぜひ、いらしてくださいね。

そして、私も、次回、慎一さんと共演するときに向けて、まだまだ成長します☆

慎ちゃん、本当に、ありがとう〜。また、貴方のベースで歌える日を楽しみに、精進しますね!

ALL PHOTO BY Satoshi