ドラマJIN-仁-完結編のこと
やっとJIN -仁-を最後まで見ました。
今回は、傍らにシナリオ集をおいて、科白を一言も漏らさず、一気に堪能。
※本物の脚本と全く同じ完全版です※
村上もとかの原作も先に読んでいて、大筋の落としどころは知っていたものの。
見終わって、一番に思ったのは
『日本のテレビドラマというジャンル、まだまだ捨てたもんじゃない!!』ということ。
そして、このドラマの続編が、(作成から放映までの紆余曲折をちょっと聞いていただけに)
震災後すぐの4月期のクールで、途中で地震速報がはいったり、CMもとくに最初の1ヶ月は、やたら「がんばろう日本」的なものだったりしたけど、
ほんとに最終回まで見終わって、
先人たちが、現代に託した想いがリアルに伝わって来て、
それは、けして物語ではなく、実際にこの国が歩んで来た「歴史」という名の本当に起きて来た事実の連続体であって、だから、いま、私たちがここにいるということ。
自分のご先祖様のこと。
いくつもの奇跡が重なって、生き延びて来たご先祖様の出会いが、血がつながって
(野風さんがいっていた「営みのなかで、永遠に生きる」ですね)
今私が、生かされているということを。
圧倒的に深く濃く「理解」出来た気がします。
私は、子供を産む前は、すごく「今を生きる」人間でした。
「今を生きる」は、聞こえはいいけど、言い換えれば「今さえよければいいや」という無責任な人間でした。
遊びも仕事も目の前のことは一生懸命やるけど、自分の健康管理なんかも二の次だったし、今でこそ煙草のニオイもNGですが、当時はマナーの悪い愛煙家でした。
それが、息子を産んだとき、初めて、自分の残りの人生よりも、息子の生きるこれからの未来の時間が気になりました。もちろん、彼の寿命まで一緒に生きられるわけではないので、自分が死んだ後もずっと続く何十年も先の未来、地球環境のことも、初めてリアルに心配になったんです。
ほんと昨今こんだけ、環境汚染やら地球の未来が不安視されてるなか、
想像力の足りないヤツですが、人って、結局、「他人事」と「自分事」では、感度も理解度も全く変わってくるんですよね。
3.11
あの日を境に、パラレルワールドに入り込んでしまったようだと、知人のギタリストが言ってました。
ドラマ仁でも、「パラレルワールド」が最後の謎解きに出てきますよね。
もし、世界が3.11以前に戻せるなら。
せめて、かりに、自然災害である巨大地震が起きてしまっても、
あの原発が爆発しないように、放射能汚染がない世界に戻せるなら。....
けれど、私たちの世界は、あの3.11の延長線上に営まれています。
だからこそ。
もう1回、未来へと、...あの時代の江戸の方たちが繋いでくれた想いと同様に
これから現代の私たちが、本気で、踏ん張らなくちゃいけないのでしょう。
頭で分かってても、繰り返される日々の報道に少し、感覚が薄れ鈍っていた。。。
今回、改めてそのことに気付かせてくれました。
このドラマ 仁ーJINー
長い構想をかけて、丁寧に描かれた一つの物語が完結し、
くしくも、この時期に放映されたこと。
『たかがドラマではない「なにか」』と(ネーミング思い浮かず)、自分のなかで位置づけます。
最後に、
素晴らしい「なにか」を、ありがとうございました!!
石丸さんの「森下という才能に賭けてきて、本当によかった」という編集後記にも、
マジ感涙してしまいましたよ....!!
ps:息子は仁先生を「江戸のブラックジャック」と呼んでました^^
ps2: 壮大なラブストーリーという目線強化で、もう1回見直してもいいな〜
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