温かな優しい午後の光...☆ロビーコンサートレポ

クリヤマコト新潟&長岡2days RHYTHMATRIX ツアー大成功&大盛況で終わりました!!  
いや、まだ最後の一仕事、ライブレポアップが残ってますね。最近は、ライブ行って無い方も行った方も、これ書かないと許してくれないんで(笑)頑張って書いて順次アップしますね〜

まずは、初日、夜のライブの前に、クリヤさんに燕三条で新幹線を下車していただき、昼間おこなった三条市の草野病院さんでのロビーコンサートの報告をいたします。おかげさまで、ものすごい数の方がいらしてくださいました。

●2011/10/29 14:00

Kusano Hospital 吉川ナオミ&クリヤ・マコトSpecial Jazz Live
 

ロビーに並んだ椅子は100席以上(写ってない前列が車椅子の方の席)さらに、後ろのソファ席も埋まり、開演時間には立ち見で満杯の状況に。たぶん、150人は軽く超えて通路、後ろまで数えたら200人ぐらいのオーディエンスで溢れておりました。

私の番組チェリージャズクラブの5周年の公開収録もかねて行った約1時間のステージ。
ピアノ&ボーカルのデュオを中心に、クリヤさんのソロピアノを2曲堪能いただくという豪華なラインナップでお送りしました。(※の写真は、燕市の写真家、本間さんの撮影です。ありがとうございます)



「この病院のロビーは、録音スタジオのような設計ですね(笑)あえて、マイクを立てずに、ピアノの生音を楽しんでもらいたいと思います。
後ろのほうで、立ってる方もどうぞ、よかったら前に来て、近くで聞いて下さいね」

明瞭な声で優しく入場した方に語っていたクリヤさん。

ソロで『星に願いを』を弾いてるときに、中庭の明るいガラス窓から反射した光がクリヤさんの方を照らしていて、そこからキラキラした音符が鍵盤から
立ち上って客席に消えていきます。


そして、天井からは、いくつもの星屑が光の筋を作って、クリヤさんの肩の上に降り注いで行く。。.

そんな光景が脳裏に浮かんで、ステージの後ろでうっとりと眺めていました。

                          1. +

ところで....
後日、草野病院の院長夫人から、とても嬉しいことをお聞きしました。


三条も実は広くて、山間の集落の奥から、足腰が不自由で入院している高齢の方も何人もいます。(草野病院は整形外科の専門病院です)

リハビリでは、なかなかよくならず、あきらめて淡々と日々過ごしている方もいるそうです。退院しても、また死ぬまでそこの土地からは出ない方も少なくないと聞きました。


そんなお年寄りの方が、土曜日に聞いたものは

「なにこれ?
今まで聞いた事がない。こんなことが、.....世の中にあるの?」

殆どカルチャーショック状態だったらしいです。

(彼らは、コンサートって?ライブって何?という方たちです。テレビはあっても、チャンネル権は他の家族がにぎり、漏れ聞こえるのは、いまの日本の若者向け流行曲ばかり...)

そんな方たちが、聞いたクリヤさんの演奏は衝撃でした。

きっと、ピアノからあんな音楽がなるなんて、想像の域を超えていたんだと思います。

「じゃずってなにかよく知らないけど、聞いてると鼓動が早くなって、
興奮して、きもちがよくなってくる。

面白いね、元気がでるね。
お祭りの太鼓に共鳴するみたい。」

そんな感想を語っていたそうです。

そして


「生きてる間に、こんな楽しいものが世の中にあることを知ったわぁ。

いい冥土の土産はできたぁ、ほんとに、ありがとねぇ...」

と三条弁で語ってくれたそうです。



かれらにとって、

どれほど、特別な1日、特別な時間になったことか...

と、院長夫人から改めてお礼を言われました。

私は、この話を聞いて、しばらく涙が止まらなくなってしまいました。

もちろん、ふだんライブに来れないお母さん友達、子供たち、地元の方、
不自由な暮らしをしている入院患者さんに、クリヤさんのピアノと私の歌で
少しでも明るく元気になってほしいという思いはありましたが、

その人の一生で初めての出来事。。。
音楽で心に人生の初めての灯りを点す、そんなひとときを届けられたなんて、本当に感激です。


新潟にお嫁にきて、ジャズに出会って、家族や地元の皆さんの応援があって、
私がここで根をはって生きてこられた、その感謝の気持ちを、恩返ししたい。そんな思いで、企画した今回のロビーコンサート。

私のほうが、もっと、温かく大きなものを受け取ってしまいました(涙)


ライブハウスに行きたくても行けない人たちがいる。

ライブそのものを知らない人たちもいる。

それ以前に、自分から能動的に動けず、

死ぬまでそういう機会を受け取れない方たちもいる。

そんな幾層もの、声なきサイレントな方たちに、こちらから働きかけて、届け

て、受け取ってもらうことの大切さ。改めて実感しました。




また、こんな機会をもてたら嬉しいです。

まだまだ、恩返しし続けます。
そして、私自身ももっと、歌で皆さんの心に伝えられるように頑張りますので
どうぞ、これからも応援して下さいね。


草野病院のスタッフの皆様本当にお世話になりました。お花も嬉しかったです。

クリヤさん、素晴らしい演奏を...心からありがとうございました!

【追記】
院長婦人から、お手紙と共に翌日の越後ジャーナルの掲載された記事教えていただきました。
「お二人の想い、祈り、そして励ましの籠った音楽は、患者さんやお客様の心に吸い込まれました。ココロのリハビリをありがとうございました。」
こちらこそ、感謝しています。 






この日のライブの模様は、11月オンエアのチェリージャズクラブおよび、燕三条FMの特別番組で放送する予定です!放送日が決まったら、またご案内しますね。お楽しみに!


★☆怒濤の楽園『リズマトリックス』奇跡歓喜の新潟編 & 狂喜乱舞の長岡編につづく☆★