偉大なるジョビンへ〜思い溢れて

毎週30分のジャズ番組を作っています。構成も選曲も、もちろんトークもすべて自前。2年目を迎えて、知識は点から線にストックするどころか、ますます点が増えていく、、、。でも、面白いです!なんたって、テーマが「ジャズ」ですから。
ジョビン・ソングブック for アプレミディ・グラン・クリュ
今夜は先月からスタートしたBOSSA NOVA 特集の原稿をずっと書いていました。(基本的に脚本を書くように、トークの原稿も曲割り付けも全部作って収録に望みます。放送ではもちろんアドリブも出ますが)

2007年は、BOSSA NOVAを生んだANTONIO CARLOS JOBIMの生誕80周年にあたり、年初から様々なアルバムや映像作品が出ていました。ジョビンは、私にとって、コールポーターやガーシュインと同じく偉大なる作曲家であり、また彼らとは違う異質な光を胸の奥に届けてくれる特別な存在です。

1994年の暮れ、ジョビンがこの世を去った翌年、彼のトリビュートアルバムを何枚も買い、繰り返し思いをはせました。当時はまだその後のカフェブームも付随するカフェミュージックの流行もなく、、ボサノバは今ほど日本では市民権がなかったように記憶しています。

あれから13年。カフェブーム、スローフード、スローミュージック、そして環境問題。時代の流れに寄り添うようにトムの作った曲の数々は、21世紀に入ってますます輝きを増しているように思います。

私の中でも、いつまでも色あせず、ジャズを歌うようになって素晴らしさを再確認している彼の曲を、新潟の地方都市のFM放送局で特集している自分に、不思議な巡り合わせを感じています。

本当に、たくさんのアルバム、DVDが出ています。秋に向けてまだまだリリースラッシュは続きそうです。

が、私が今回の放送でキーパーソンに選んだのは「橋本徹」氏。
ジョビン・ソング・ブック・フォー・カフェ・アプレミディ
編集者であり(90年代後半はタワレコのフリーペーパーbounceを発行していました。)、渋谷公園通りにカフェアプレミディをオープンし、音楽、フード、インテリアなどの複合的な仕掛けを次々に行っている方です。ココ数年は、話題のセレクトCDを続々と世に送り出す「選曲家」としても注目の的。ナオミが今もっとも気になる40代男性かな。

彼のセレクトによる、JOBIM FOR APRES-MIDI シリーズが先月から4枚リリースされています。

ここ数年、ひたすらジョビンに入れ込んできただけあって、、、どれも文句なしの上質のセレクション! 橋本さん自身「選曲して震えがくるぐらい、、」と言ってだだけあって、そこらへんのボサノバアルバムとはひと味もふた味も違いますね!!

さらに、偶然入手した、ブラジルリオ出身のシンガーCATIAのジョビントリビュートアルバムが、また家宝にしたくなるような素晴らしい作品です!!ナオミはこの夏これを繰り返し聞いて、どれだけ幸せな気持ちをもらったことか。これも、橋本氏のプロデュースと知って、、↓catiaのHPです
http://www.possion-h.com/catia/index2.html
今度のボサノバ特集では、全面的に橋本徹氏を軸にジョビン特集行うことに決めました!


もう1つ。

すでに8月4日から公開されています映画『THIS IS BOSSA NOVA』。ボサノバの歴史を美しい風景と過去の貴重な映像、素晴らしい演奏で綴るドキュメンタリーフィルム。これは、絶対に見たい!(新潟では公開予定いまのところなし、、残念ですね。)ナオミは、大阪で見て来ます!!また感想を書きます。


☆『吉川ナオミのチェリージャズクラブ』ANTONIO CARLOS JOBIM 生誕80周年 BOSSA NOVA 特集その2は、8月27日7時半放送予定です。