ほどよい裏切り 青木カレン×伊藤志宏DUO!!
いま、とても興味深い本を読んでいる。まるで、今の私のために発行されたような本なので、一言一句大事に読んでいる。
この本のことは、また別の機会に紹介することにしたい。
その中の一説で「ほどよい裏切りが、音楽の感動を促す」というフレーズに出会った。
『ほどよい裏切り。。。』
先月6.22に行われた青木カレン(Vo.)×伊藤志宏(Pf.)のライブが、まさに(私の中では)、このテーマで行われたジャズライブであった。
(じつはこのBlogの文章、書いては消して、編集しなおし、時間が経過してしまい....、文体もリズムも変わってますが、記憶と記録に残したいので思い切ってアップします!)
会場は、新潟市のDeep Spot ジャズフラッシュ。私にとってホームな場所。。なのに、ライブが始まって、まるで初めて来た場所のような不思議な違和感がある。ン?
今回の主役のカレンさん。さんざんメディアで、様々な『美』の象徴で露出されているJazz Divaカレンさんの生身は、本当にため息がでるほどステキ。(顔も小さくてウエストも細くて...誰かが、『何もかも黄金比率ですね!』と言ってました)
が、ピアノの横に立つ、彼女の輪郭はゆっくりしか浮かび上がらない。
店内がいつもより、暗いのだ。
ステージというより、間接照明のきいた部屋...ジャズという密室のなかで、青木カレン(Vo.)×伊藤志宏(Pf.)のライブが始まった感じ。
けれど、暗がりに目が少しずつ慣れるように、私たち観客はどんどんその世界に焦点をあわせ、二人の世界に引き込まれて行く。
MCをはさんで、歌い始めると、1曲ごとに、まるで女優のような表現力。
瞬きもできないで、観客になる。
美しい彼女の表情が優しくほころんだり、
バラードで切なく眉間にしわをよせたり、、
かと思うと、幼い子供のようにヒールで両足ジャンプして歌ったり...
私が、一番ドキドキしたのは、
彼女のキーの取り方。
ルックスから想像できないような、ドスの効いた(失礼^^)低音から、ファルセットなのか地声なのか分からない高音の歌い回し。意外性の連続である。
私もシンガーの端くれなんで、女性ボーカルの方のキーは何となく分かるんだけど、彼女はほんと予想できない。
ものすごいレンジが広い。
今まで、カレンさんのCD を聞いて、どれが彼女の本当の声なんだろう?って、掴めなかった。(他のシンガーさんは、その人の顔を浮かべるだけで、だいたい歌声が思い出せる)
だけど、その謎が解けた!
カレンさんはめちゃめちゃ音域カバーが広いのだ。生のライブを目の前でみて、そこが青木カレンの真骨頂なのかも...とさえ思ってしまった。
そして、なんとこの日は、
ジャズフラッシュのステージの照明の作りこみまで、計算して、
(お店にある照明を)全部角度や明るさを調整するというこだわりに、脱帽です! 冒頭で述べた「違和感」は、ここにあったのですわ。
アンコールの最後の1曲の音が空間に消える。。その瞬間まで、引込まれ続けた、非常に濃くて深くて素晴らしい内容のライブ!
カレンさんのジャズに対する深い愛情が1曲ごとのアプローチに丁寧に表現されていて、なんというか....
リズム、間の取り方、MC、英語の発音、変貌自在の声、身体の角度...本当に、引き出しが多い歌い手さんだ。
いやー、期待以上のすごいものを観た感じです!!
志宏くんのピアノは2回目だけど、かぶりつきで堪能。こちらも、ほとばしる魂のつきないフレーズの泉に戦慄すら...(笑)
カレンさんとは、かなり長いおつきあいらしく、ホントに阿吽の呼吸なのだ。
まぁ、私の大好きなDUOのタイプ!
どちらも「伴奏」する側になってない...
相手の存在の大きさが自分の輪郭を際立たせる、、そんな、がっつりなお二人でした。
カレンさんの最新アルバム『Twilight Jazz -Standards with Piano & Guitar-』もゲット!
アフターライブは
「やっと会えた〜!」と、ハグしてくれて、(今まで間接的なやりとり、共通の知人を通しての絡みでした)
めっちゃいいニオイでしたぁ(●´∀`●)/ (←あ、もちろん志宏くんじゃなく、カレンちゃんのほうw)
「今日は呑みません」と志宏くんの強い意志を、瞬殺した(笑)マスターの『鶴の友』
ぜひ、また新潟へいらしてくださいませ〜~^^
私も、歌、もっともっと、
自分の歌を、歌いたい〜!!と強く感じました。
カレンさん、志宏さん、『刺激と、ほどよい裏切り』(笑)本当にありがとうございました。
本当に、このライブは、行ってよかったと思います!!
カレンさんも、Blog に新潟ライブの様子をアップしてくださってますよ。写真もいっぱい!嬉しいな〜
http://k-aoki.blog.openers.jp/2012/06/23/212/
(ちなみに、ワタクシ、この日は夕方から、おつきあいのお酒入っていて、、すっかり真っ赤でした^^恥)