第9回新潟ジャズストリートレポ☆

☆吉川ナオミwith 佐藤文孝トリオ at パルム メンバー集合

危ぶまれたお天気の崩れもなく、新潟市内の人通りも多め。1時半にリハのため古町に到着すると、すでにパンフレット片手にうろうろしている方を多数発見! リハ前に会場にほど近い文田けい子さんのお店『文文』さんの2階をお借りして、着替え&メイクアップ。うーん、主婦から(笑)ジャズシンガーに変身するのは、まず衣装からですな。っていっても、これ去年のクリスマスライブと同じもの。。。実は用意していた衣装の裾がほつれていたのを朝気づいて、慌ててこの衣装に変更したのです。とほほ。

会場になったパルムさんでリハ開始、、、ここは昨年から本格的なPAが入って、サウンドチェックのスタッフの方もいるので気合い入ります。(ちなみに、ジャズストの会場は、場所によってPAに一苦労するのです、、まぁいろんな場所&編成なので仕方のない現実です)でも、なかなかマイクの調整が難しい。今回マイマイク2本持参してよかったー。結局sureのbetaが音質的に歌いやすいので、今日の相棒はお前だ!本番も宜しくね``

前回の夏のフラッシュさんのときも、そうでしたが、すでに3時前から客が続々と。。皆さん、この会場めがけて来てくださってるんですね。気がつくと、すでに演奏開始前でで会場は満杯で、入り口前の階段の上下には人が溢れて、どうにも身動きできない状態。なんと放送局のN●Kさんのカメラまで登場。インスト演奏中の文孝さん、渡辺さんはアップで撮影されています。ブルブル、、、昔からテレビカメラ苦手のワタシ。(実は東京編集部時代はよく取材を受けました)別の意味で緊張です。

ライブは2部構成で、新曲も含めてこのメンバーと演奏したかった曲を選びました。出だしの曲はやはり、カメラもあり声がちょっと固い、、キンチョーしてますねぇ。でもお客様の表情がよく見えて、カメラよりずっとココロが落ち着く感じ。客席のお客様は、年齢層も実に豊か!往年のジャズファンから、20代前半?の若いカップル、女優さんみたいにきれいなお客さまもいました。ヴォーカル志望なのかな?スタンダードを口ずさんでくださっている女性も。あと、ありがたいことにミュージシャンの姿もちらほら☆皆さん、ご自分の出番の合間に応援に来てくださったみたいです。すごく嬉しいです!会場のお客様に聞くと、今回初めてジャズストにご来場した方も3割ほど。(あとは全てリピーターさん)MCもいつも以上に、曲の歌詞をワタシなりに解説するなど、なるべく丁寧にを心かけました。

2部で3割ほどのお客様が入れ替わったようですが、腰をすえて開場前から来てくださったお客様はそのまま席をキープ。ありがたいですねぇ。後ろで立ち見だった方もようやく椅子を用意できて2部もあたたかい雰囲気でスタートしました。自分でいうのも何ですが、やはり2部のほうが固さもとれていい出来だったような気がします。ドラムレスにも関わらず、宗くんのベースの紡ぐ正確なビートで安心して歌えました。とくに2部のバラードは、渡辺さんと文孝さんの演奏もすごくホットでとても気持ちをこめて歌えて、ラストのサビでは感情移入のあまり泣きそうになりました。こういう瞬間って作り出そうとしてもできない。

ラストの曲で思いがけないハプニング!なんと、サックスソロのパートで渡辺さんが突如歌い始めたんです!曲は最近定番で演奏している『on the sunny side of the street』!サッチモばりのボイスで客席も私たちも大受け&大喝采!やられました〜(笑)お客様も自然に曲の出だしから手拍子をくださって会場との一体感は最高潮に。客席のラジオのリスナーのお客様から花束までいただき大感激。アンコールも含めて、全16曲演奏(ボーカル11曲)で5時ピッタリに終了。ジャズストはお店もメンバーもお客様も分単位で動いているので、時間厳守が大事だっりするので(笑)とてもうまくいきました〜。

でも、終了後けっこうお客様がすぐ席を立たず(拍手も長くいただきました)余韻に浸っていてくれたのが、ああ、今回のライブは大成功だったかな、、、と思えて幸せでした。(だって皆さん、すぐに次のライブに移動したいはずですから)このライブのために集まった初めてのメンバーの組み合わせで、とてもいいサウンドが作り出せたと思いマス。

そして、出口で何人かのお客様から「本当に感動してしまいました」といっていただけました(ここでも花束をもらいました)。うーーん、トークだけではなく、ストレートに歌だけを誉めていただけたのは、あまりない経験(爆)。少しはワタシも成長しているのでしょうか? ノンノン。本番中で歌詞を間違えたり、声がかすれたり(タバコの煙吸い込んでしまった)まだまだ反省点も多数。(後でMD聞くと、全体的にマイクの高音がキンキン響いていました。お聞き苦しくなかったか心配です)でも、収穫がたくさんあったし、素晴らしいメンバーに助けられて、はったり半分でもフロントマンとしてのお勤め果たせたかなぁと思いマス。

でも、やっぱり課題もあります。ジャズストはお客様にとって『お試しジャズ』の世界でもあるから。ほんの1曲やさわりの1フレーズで「あ、これが吉川ナオミさんの歌ね」で、評価/判断されてしまうリスクもあります。とくに、今回は入り口まで来て会場に入れなかった方、1部の途中で次の会場行きのためお帰りになった方もいるので、、、だからこそ、普段の自分たちのライブ以上に、全ステージ&全曲、すべての瞬間を自分ができるベストのものを届けられなくちゃ。。。と思うわけです。今まで何度も出てるくせに、今回はさらに痛感しました。欲深くなってるんでしょうか(笑)いや、きっと、次のステップに向けて、始動中なんだと思いマス。もう、階段を上り始めてるかな?どっこいしょっと(おばはんですな)

最後に、、、お客様からいただいた嬉しい感想メールを。

『勢いのある若手佐藤・坂井にベテランの渡辺さんを従えてのナオミワールド、素晴らしかったです!歌はもちろん、メンバー紹介に曲への思い入れ、他の新潟ボーカルには無い深いエンターテイメント性には脱帽、眼を閉じていると「ここはどこのディナーショウ?」と感じました。「何色にも自在にライブを色ずけできるマルチさに、ジャズへの純真な思い」を代弁のホワイトをイメージした花束を贈ります。ではまたライブ聞かせて下さい』

ありがとうございます。ディナーショーは大げさですが(笑)。でも、回を追うごとに色んなバンドを聞き比べお客様の耳も肥えていくわけで、ワタシも自分だけのもつ『個性=吉川ナオミワールド』もっと展開していきたいです。精進します!次回は夏、7月15日(日)開催だそうです。次回は誰と出られるか(果たして出演できるのか?)まったく未定ですが、またぜひどこかの会場で皆様とお会いできますように!